お盆を過ぎたとはいえ、猛暑の続く中、3年生の集中が途切れることはなかった。
2日間、エラーゼロとは言えないが、気の抜けたミスは皆無。この仲間で必ず勝つんだ!という気持ちが応援する大人にもバシバシ伝わってきた。
平澤君、斎藤君の二遊間の堅い守備は何度もピンチを救ったし、どの選手も球際の執念が以前とは違っていた。
強打の京都リトルシニアさんを完投、完封した松宮君の力投も素晴らしかったし、4試合でいずれも特大のホームラン3発を放った鳥山君は、相手チームだけでなく、観戦していた他チームも驚嘆していた。
でも、それは決してひとりだけの力ではなくて、バックで守っていた仲間、ベンチから途切れることなく声をかけ続けた仲間、試合の流れを作ってくれた仲間、そんなみんながいたからこそ、ここ一番で力を発揮できたことを忘れないでほしいと思う。
表彰式で、舞鶴シニアの小原会長が、このチームのチームワークを褒めてくださった。何よりうれしい言葉だった。
考えてみれば、野球ほど効率の悪いものはない。
一つの試合をやるにも、大きな会場、指導者、相手チームはもとより、審判、グラウンド関係者、保護者、等、実にたくさんの人の手を必要とするし、練習しても練習しても、なかなか成果は出ない。
しかし、そういう面倒くさい割に合わないことを経て初めて得られる大きな喜びがあることを、今回選手たちはきっと知ったと思う。
「この子たちは、もっと力をもっている。こんなところで終わる代じゃない」そう信じ続けてくれた布村総監督の夢がかなった2日間。
これから、高校野球で壁にぶち当たったときに、きっと思い出す2日間になるだろう。
もう一度、心から、おめでとう!